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珈琲せんじゅ 白馬での日々あれこれ coffee.senjeu.com



夜学塾

少し間が開いてしまいましたが先週のこと、旦那さんと夜学塾に参加してきました。


その前に少し前置きがありまして・・・
この10月に名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議」通称「COP10」が開催
されます。旦那さんもこの仕事に携わっているのですが、この「COP10」とは何ぞや
と言いますと・・・
Conference of the Partiesの略で、今回で10回目の締約国会議です。
<生物多様性条約の目的>
○地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
○生物資源を持続可能な方法で利用すること
○遺伝資源の利用から生ずる利益を公平かつ衝平に分配すること

ざっくり言ってしまうと、環境と開発という相反するテーマの中、多様な生物とどの
ようにバランスを保って生活していくか?生態系から受ける恩恵や恵みに人間達は
どう答えていけるのか?そんなところでしょうか。。。


さて、前置きが長くなりましたが、出席した夜学塾はそんなCOP10 NET 事務局
が主催する第六回の「日本の茶文化・世界の茶文化」
講師はなんと!京都は福寿園の吉永清志氏。
なかなかお会いできる人ではありませんし、茶をテーマにしたお料理付きとくれば
こりゃ行くしかありませんね。

過去には「ワインの会」「外来種(ミシシッピアカミミ亀、ザリガニ)を食べる会」「昆虫
(ざざ虫、へぼ)を食べる会」「野草を食べる会」「山肉を食べる会」等々(笑)
なかなかデンジャラスな会でしたが、今回は私好みなお題だったので喜んで参加
させていただきました。


内容は濃く深く、
○茶葉の種類(Camellia sinensis等々)極、少数のカフェインが含まれている品種
 に限られること。
○生産地は中国、インド、スリランカ、ベトナム、ケニア、トルコ、インドネシア、日本
 など広範囲にわたっていること。
○同じ茶葉でありながら、紅茶、ウーロン茶、日本茶、チベット茶等々の各国や各
 地域で独自の発展を遂げていること。
○茶の起源(文献上ではBC.59年には茶の売買についての「武陽買茶」なる文字
 が出てくること)
○茶葉古道なる道の名前があり、今のチベットから四川省・雲南省の交易の道で、
 お茶と馬を交換する レートが存在していたほど、お茶の価値が高かったこと。
(1386年時60キロ相当のお茶で馬1〜2頭と交換できた)


そんな貴重なお話を聞きながら、目の前の円卓には、

氷出し点茶
チベット茶
碁石茶おかゆ
冷茶

中国プアール茶のゼリー寄せと中華前菜盛り合わせ
豆腐と茸と竹の子の卵白とろみスープ
海老と中国龍井茶の炒め
鶏肉とオニオンの味噌炒め
茶葉入り蒸し点茶
焼きそば
抹茶プリンとごま団子
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夜学塾_d0171906_205937.jpg


どれもうまいです(笑)
出席されている方々は大学の教授やら広告代理店の方、行政の方、イベント運営
会社の方々など、私とはまったく関係ない・・・いや、私が関係ないんですけどそんな
方々が参加されてました。



我が家は珈琲屋さんです。
ですが、同時に紅茶や日本茶、抹茶などお茶に関する物ももちろん扱います。
茶を日本にもたらしたのは最澄とも空海とも言われておりますが、それは定かでは
ありません。ですが、玉露、煎茶、玄米茶、ほうじ茶、抹茶等々、特にほうじ茶は一部
の地域で独自の製法が生み出されており、正に「文化」と呼ぶに相応しい、そして
生活の一部にとけ込んでいる飲み物なのです。


ホッと一息のお茶タイム。
珈琲でも紅茶でも日本茶でも、そんなひとときのお役に立てれば、そんなお店に
なれればいいなと、日々精進中でございます。
それは夢のまた夢ですが・・・

 emi
by coffee-senjeu | 2010-08-03 02:19 | 日々のこと
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ご注意)定休日、営業時間を変更しています H27.1月より

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